リンパ液は血液と同じように全身をくまなく巡っている。
老廃物を回収したり、免疫細胞を運ぶことが主な役割だ。
血液は心臓のポンプ機能で流れを作り出している。
しかしリンパ系は心臓に相当する臓器を持たない。
おそらく血液ほどの流量や流速が必要ないからだろう。
筋肉や肺の収縮などを利用して体内を循環させている。
中でも筋肉の収縮が最も作用することは想像に容易い。
寝てばかり、座ったまま、立ったまま。
どれもリンパ液の流れを作り出せない。
むくむのは当然の成り行きだし、免疫細胞も運べなくなるので体も弱る。
結局、私達は文字通りの動物であり、動いていないと正常に機能しない。
足と背中の筋肉は、特に大きい。
それを動かせばリンパ液を流すポンプになろう。
第二の心臓とも言われるように。
はるか祖先と同様に、歩くことが必要不可欠だ。
あらゆる動物の中で、人間ほど長い距離を歩ける種はない。
マグロが泳ぎ続けるように、私達は歩くようにできている。