立つ鳥跡を濁さず。実際には羽も糞も残して立つけれど。
跡どころか、立つ前さえ、存在を消すことに私は憧れる。
空気のように、水のように、砂や石や草のように。
スパイや忍者のように、もののけや幽霊のように。
社会での居場所を最小に留め、痕跡も最少に抑える。
自由と教わり、自由を疑い、自由を探り求めた結論。
不遜ながら釈迦や利休の答えに近いかも知れないし、
清貧や隠遁を目論む誰もが行き着く先かも知れない。
なんだか格好つけているみたいだが、たいしたことではない。
社会と僅かに接点を持ちながら、野良犬みたいに生きるだけ。