身なりや持ち物、乗っている車や住んでいる家。
そういったもので、人を判断してはいけません。
まして人を見た目で差別するなどもってのほか。
多くの人はそう言うものの現実は伴っていない。
例えば、無印良品の服を愛用する人がユニクロの服を着る人を差別することはない。
同様に、メルセデスに乗る人が BMW でドライブする人を見下すことも多くはない。
ところが、エルメスで身を包んだ人がしまむらの服を着ている人を蔑むことは、起こり得る。
あるいは、スズキに乗る人がフェラーリを乗り回す若造を見れば、色眼鏡で眼差しを向ける。
見た目で差別はしないと自認する善男善女も、それはどんぐりの背比べの範疇に限られる。
驕り・蔑視・嫉妬・卑下などの感情により、人の理性はいとも容易くかき乱されてしまう。