最も税金が使われているのは、ハコモノでも防衛費でもなく、社会保障費。
そこには省けるはずの無駄が含まれている。
年金ではなく、福祉でもなく、生活保護の支出でもない。
健康保険制度では賄い切れず、税金で補填する医療費だ。
年間 30 兆円を超え、年々増えている。
一部の層から叩かれる防衛費 6 兆円に過ぎず、桁違い。
省けるはずの無駄とは、いわゆる生活習慣病。
先天性、遺伝性、感染症の疾病、事故による怪我などは、本人に落ち度がない。
しかし、生活習慣に起因する病気は違う。
好きなものを、好きなときに、好きなだけ飲み食いし続けて不健康に太り、生活習慣病になったり、予備軍に入る人がたくさんいる。
そんな人が、政治家の無駄遣いを糾弾したり、生活保護世帯を冷笑したりするのは、自分を棚に上げること極まれりだと思う。
みんなで納める保険料や税金で、あなたの病気を治している。
病気や病人に対し、こういう発言をすることは機微に触れる。
事実それを指摘をした麻生太郎議員は、言い回しもまずかったのかも知れないけれど、ずいぶん叩かれていた。しかし税金の無駄は一体どこにあるのかという視点から考えれば、課題のひとつとして明らか。
文字通り生活習慣に問題が無ければ、およそかからないとされる病気。
気が付かなければ、気を付けなければ、次の世代に大きな負担を残す。
生活習慣病を発症する国民を半減させ、またさらに半減させるような、強い政策が待った無しで必要だろうと思う。