あるお金持ちが息子に貧しさを教えようと、田舎の農家で二泊三日を過ごした。
帰りの車中で父親は息子に質問した。
「どうだった?」
「よかったよ!」
「何を学んだ?」
父親が詳しく尋ねると、息子はこう答えた。
「僕たちは犬を1匹飼っているけれど、彼らには4匹もいる!」
「僕たちにはジャグジーがあるけれど、彼らには小魚が泳ぐ綺麗な川がある!」
「僕たちの庭にも照明はあるけれど、彼らは星と月の光で照らされている!」
「僕たちの庭は囲われているけれど、彼らの庭は地平線まで広がっている!」
「僕たちは日々の食べ物を買うけれど、彼らは自分たちで育てて収穫している!」
「僕たちは音楽を聴くけれど、彼らは生き物たちが奏でる永遠の交響曲を聴いている!」
「僕たちは電子レンジで手短に料理をするけれど、彼らは手間暇かけて料理をして、その食べ物に素朴な味わいがある!」
「僕たちは防犯アラームが付いた壁に囲まれて暮らしているけれど、彼らは扉を開けっ放しにして近所の人たちとの絆に守られている!」
「僕たちはインターネットやテレビに繋がっているけれど、彼らは空や太陽や水や森や動物や作物や家族と繋がっている!」
息子は最後にこう言った。
「パパ、僕たちの貧しさを教えてくれてありがとう!」
「そして、彼らも豊かさも!」