碗を支える袴みたいな部分を高台と呼ぶ。
器は半円の形だから、置いたときに安定させる役割がある。
加えて、手に持ったとき、指に熱を伝えないという役目も。
欧米でもアジアでも、多くの国では器を持ち上げずに食事をするのが一般的。
しかし日本では、茶碗や丼など高台が付いた器は手に持って食べるのが本来。
巨大化した今どきのラーメンは、もはや重くて器を持つ前提ではないけれど、碗や丼はやっぱり手に持って食べたほうが、男女を問わず所作が綺麗に見える。
にも拘らず、低い高台が増えた。
すぐに熱が伝わり持つ手が熱い。
外でご飯を食べるときの、私の小さなストレスになっている。